• 2022/11/03

マリ・クレールに学ぶビューティーライフ Lesson10

RIVES DE LA BEAUTÉで新しい香りに出会う Vol. 2

 
秋のヨーロッパは様々な美容イベントが開催され、海外からも多くの業界関係者が集まり賑わいを見せました。
中でもパリで行われた「RIVES DE LA BEAUTÉ (リーブ・ドゥ・ラ・ボーテ)」は、パリ中の美容&香水ストアを訪れながら街を横断できるユニークなイベントです。
今回で12回目を迎えたこのイベントは、9月21日から25日までの5日間開催され、パリの左岸と右岸にある美容&香水ストアがマップ化されたガイド本が配られ、会期中に訪れると特別な展示やインスタレーションが見られ、小さなサンプルがもらえたり、もし運良くレセプションの時間に遭遇できたらシャンパンを頂けるかもしれないという、多数の特典があるのです!
その中心となるマレ地区の会場には、今回ニッチ香水のブランド約20ほどが集結しました。
 

 
「MASTER PARFUMS POCKET QUIZ」は120の質問に答えながら香りを作るというキットを提案するブランドで、子どもから大人まで遊びながら香りを学べる面白いカードゲームです。レベルはアマチュア、中レベル、エキスパートの3種で、香りのカテゴリー、歴史、文学、神話など、知らず知らずのうちに香りにまつわる様々な知識が付き、中毒性があるのだとか。
自分の選んだ香りをクレヨンタイプのペンでさっと混ぜると、オリジナルの香水をその場で作ることができるのも魅力です!
 

 
「SORA DORA(ソラドラ)」は4代続くポルトガル出身の移民の家族の物語で、代々続く香りへの情熱を形にしたブランドです。「KAMEL OUD(カメル ウード)」はお香、沈香、レッドベリーの香りがミックスした東洋的な香りで、「MANDORLE(マンドール)」はアーモンドの爆発的なトップノート、冷たいチェリーのミドルノート、レザーアコードのベースノートで、スモーキーな色調を彩る記憶に残る香りです。
 

 
日本から唯一出展している「Édit(h)(エディット)」は、老舗朱肉メーカー「日光印」を継ぐ元音楽ディレクターの葛谷建太郎氏が、朱肉秘伝のアジア由来の香料と西洋の香料を融合し、まるで音楽をリミックスするようにコードを書き換えアバンギャルドな香りに仕上げます。
今回は発表した新作のうち特に心に響いたのは、紅茶の源流となる中国茶葉を用いたアジア大陸と欧州を横断するようなスケールの大きい「Souchong journey (スーチョン ジャーニー)」という香りと、記憶の中のぼやけた既視感を表現したスウィートでハーバルスパイシーな香り「Kagamigoshi(カガミゴシ)」です。想像力豊かで非日常を味わえる深みのある香りです。
 

 
最後に注目したいのは、「OBVIOUS(オブヴィアス)」という環境問題に配慮したラグジュアリーな香水ブランドです。
創業者は20年以上香水業界に携わり業界でも一目置かれているDavid Frossard(ダヴィッド・フロサール)氏で、天然香料に拘り、リサイクル可能なガラス製のボトル、そしてワイン用のコルクを使用し、全ての製法に透明性を持たせています。中でも人気の「Un Musc(アン ムスク)」は第二の肌のような心地よさと気品に溢れ、ジンジャー、ベルガモット、ベチバーのノートがクリーンなホワイトムスクと合わさりフレッシュでオリジナリティあふれる香りに仕上げています。
 

 
今ニッチ香水はフランス人になくてはならない自己表現の手段で、昨今ではより個性的でマニアックな香りが好まれる傾向になってきています。
あるフランス人ジャーナリストが「香りはそこにあなたがいなくても、あなたの存在を気づかせてくれるオーラのようなもの」と言っていました。まさにその通りだと思いませんか?
皆さんも、そんな自分の分身となる香りが見つけられると良いですね。
 
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